毎年シカゴで行われるReal Ale Festivalに参加するためにアメリカを訪れた我々はデトロイトに降り立った。これは、ミシガン州デトロイトからイリノイ州シカゴまで、約600kmのビールの旅の記録である。

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今日の出来事
Dragonmead Microbrewery
デトロイト近郊のWarrenという町にあるブルーパブを訪問しました。 ひと仕込み3バーレル(約100ガロン)の小さな醸造所です。
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Apple Store等に寄りながら到着したときはすでに14:00近くになっていました。 店内に入ると正面にカウンターがあり、左手にテーブル席が設けてありました。 醸造施設はバーカウンターの裏手にあり、特に客に見せるような造りにはなっていません。 特にランチを取るわけでもなかったので、そのままバーカウンターに座り色々話していると、ブルワリー内を案内してくれるとのことで、さっそく中にいれてもらいました。

最初に案内してもらった所は二階にある粉砕室です。 こちらでは4ローラーミルを使っているとのことですが、想像していたモノより随分と小さいのには驚きました。 こちらはグレインの保管庫にもなっているそうで、全部で16種類のグレインが置いてあるとのことでしたが、数えたところ27種類くらいありました。 とにかく色々な種類のグレインが置いてあり、まるでホームブルーショップのグレイン売場のようです。

こちらがマッシュタンとその裏にあるのがロータータンです。 通常3ステップのインフュージョンマッシングを行うそうです。 もちろんスチームジャケットが巻いてありマッシュの温度を上げることができるようになっています。 続いてケトルですが、同じサイズのケトルが二台設置されていました。 仕込み量が少ないので一度に二バッチ、時間差で仕込むそうで、二台必要とのことです。

この写真にある赤いラインはエアレーション用のラインで珍しくは無いのですが、その右のソーダケグ用のクイック・ディスコネクトはユニークな装置です。 なんと、ここからイーストを投入するそうなのです。 つまり、写真右から冷却されたワォートが入ってきて、イーストを投入して、すぐにエアレーションという流れになります。 イーストのラインが出ている壁の向こうにはラボがあり、そこで予備醗酵などを行っているとのことでした。

通常のエールはオープンファーメンターで行うそうです。 この写真の上段に写っているタンクがオープンファーメンターで、数日醗酵させた後、下段にあるユニタンクに移動し、コンディショニングを行っているとのことでした。 オープンファーメンターで醗酵させている時は、スキミングなどもするとのことでした。 また工房もあり、こちらでは家庭用のケグが二本はいるタップ付きの冷蔵庫も作っており$600くらいで販売しているとのことでした。

肝心なビールですが、非常にたくさんのラインナップがあり、とても二人では飲みきることはできません。 Michigan Beer Guideによればシーズンビールも入れて36種あり、行ったときにはメニューにあるだけで24種類ありました。 ビールの質もかなり良く、とても幸せなひとときを過ごすことができました。 デトロイトに行くなら外せないブルワリーの一つです。

Kuhnhenn Brewing
続いて比較的新しいブルワリーKuhnhenn Brewingに行きました。
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当初行く予定ではなかったのですが、Dragonmeadで近くにいたおじさんが推薦してくれたので行ってみることにしました。 到着してみると裏手にホームブルーショップもあり少し得した気分でした。 後でもらったパンフレットによれば、こちらのホームブルーショップも経営は一緒のようです。

さてこちらはBOPを行っているそうでバーカウンターの裏にはBOPのシステムが設置されており自由に見られるようになっていました。 行ったときにはちょうど仕込みの最中で、店中ワォートを煮る匂いが漂っていました。 普通の醸造には7バーレルの装置を使うようですか、見える場所に無かったためどんな装置かはわかりません。

ビールのラインナップはRye LagerやHeather Aleなど珍しいモノがいくつかあったのですが、共通の香り(アセトアルデヒド?)があり、いまいちな感じがしました。

今日の買い物
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Dragonmeadのグラス DragonmeadのTシャツ
今日のビール
今日のブルーパブテイスティングログ

Dragonmead Microbrewery
Warrenにある、ブルワリー。食べ物がほとんどない(という意味では英国風)パブがあり。少量多品種生産のブルワリー。お通しはプレッツエル。
Imperial Stout
ロースティでチョコレートフレーバーが強い。適度にドライでアルコホリックな感じがしない。とてもすばらしい。

Larry's Lionheart Pale Ale(ニトロ)
すこしフェノリックだがそれほど気にならない程度、。ホップフレーバーが強力。モルトキャラクターは低い。ホップアロマがもうちょっとあればすばらしい。

Reverend Fred's Oatmeal Stout(ニトロ)
グレインとチョコレートのアロマ。とてもスムーズでシルキーなテクスチャー。非常にバランスが良い。すばらしいビール。

Woody's Perfect porter(ニトロ)
コーヒーアロマ、ロースティー、ホップフレーバー強め。とてもスムーズですばらしい。

Broken Paddle IPA
カスクコンディション版がちょうど売り切れたので炭酸ガスケグ版。ホップキャラクターが強烈ながら、苦味はそれほど強力ではない。渋みもあまりなく、アルコールが高め(6%)でもアルコホリックな感じはなし。バランスがとても良い。すばらしいビール。

Kuhnkenn Brewing
Warrenにある、ブルワリー。ここも食べ物はほとんど無い。ポップコーンが無料。食べ物持ち込み可。ワインも造っている。
Rye Lager
りんごっぽいアロマとフレーバーのライトラガー。

English Pale Ale
アセトアルデヒドリッチ。ホップキャラクターがあまりない。

Ted's Super Red
アセトアルデヒドリッチ。ホップキャラクター弱い。(ここの特徴らしい)チョコレートフレーバーが強い。色の濃い、アメリカンブラウン。

Heather Ale
スコットランドが起原のホップを使っていない(換わりにヘザーを使っている)ビール。パイナップルっぽい。フラワリーなアロマもあり。ソルベントライクなフレーバー。

今日の買ったビールテイスティングログ

Dryhopped Pale Ale - Founders Brewing
アロマ、フレーバーともシトラシーでスパイシーなホップキャラクターがとても強力。苦味はそのホップキャラクターにしては控えめ、渋みはほとんどない。とてもすばらしい。

Screamin Pumpkin Spiced Ale - Michigan Brewing
シナモンのようなアロマはあるが、ビネガーのようなアロマもあり、酸味もある。

Mackinac Pale Ale - Michigan Brewing
温泉っぽいサルファリーさがある。ラガーのようであった。

今日のベスト
Imperial Stout - Dragonmead Microbrewery
コーヒーアロマが強くスムーズな飲み口。アルコールの高さを感じる。ポーターもスタウトも良かったが、こんなビールを造りたいと言うことで決定。
Imperial Stout - Dragonmead Microbrewery
ブルックリンのBlack Chocolate Stoutのアルコホリックさを取り除いたようなビール。Black Chocolate Stoutよりはるかにすばらしい。

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