ミシガン州デトロイトを出発、約600kmを走破した我々はいよいよシカゴに到着した。毎年行われるReal Ale Festivalに参加するためである。

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今日の出来事
Three Floyds Brewing Co.
一昨日、見学できなかったインディアナ州にあるブルワリーを訪ねました。 今回最後のブルワリー訪問です。
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高速道路をデトロイト方面へ向かいインディアナ州へ向かいました。 インディアナ州にあるとは言ってもシカゴ近郊に位置しているのでダウンタウンから小一時間で到着です。 今日は土曜日なのでブルワリー見学は12:00〜17:00です。

搬入口にあるドアから入ると、左手にタップルームがありました。 ここで$5払うと好きなビール1パイントとトークン代わりの王冠2個をくれます。 このトークン一枚でさらに1パイントのビールが飲めるようになっています。 つまり$5で3パイントのビールが飲めるということです。 バーレイ・ワインでもトークン一枚で飲めるので、かなりお得といえばお得で、近くにいた自称セラピストのおじさんはバーレイ・ワインを何杯も飲んでいました。

ここの設備良く見慣れたJV North West社製の釜でした。 右手の釜でマッシング〜スパージングを行い、左の釜で煮沸〜ワールプールを行うということです。 マッシュタンにはスチームジャケットは巻かれておらず、ワンステップ・インフュージョン・マッシングしかできないそうです。 ケルシュもそれで造っているようです。 15バーレルというかなり大掛かりな設備ですが小さいファーメンターが30バーレル、大きいものは60バーレルもあるとのことです。 最低でも2バッチ造ってひと仕込みだそうですが、仕込み方法がシンプルなので次々に仕込むことができ、以外に早くできるのかも知れません。

マッシュタンの横にあった装置はスパージングの様子をモニターするもので、いっぱいになったところで送りを開始するとのことです。 チラーはグリコールは使っておらず、水だけで冷やしているとのこと。 エールしか造らなければこれで十分なようです。

醗酵が終わったビールはコンディショニングタンクに移され保管されます。 ここまでは一般的なブルワリーと同じですが、ちょっと面白いのはブライトタンクが一つしかないことです。 出荷される分だけを移してカーボネーションの後ケグおよびビン詰めされて出荷するとのことですが、造っているビールがエールであるため、ほとんどカーボネーションの必要がないからこそできることのようです。

ビールは非常にホッピーです。 今回のブルワリー訪問で唯一あったケルシュでさえかなりホッピーでした。 しかしながらどれも渋味は少なく良くできていました。 ドライホップの仕方がうまいのだろうと思いやり方聞いてみました。 それによれば、醗酵が終わったファーメンターからイーストを抜いた後、ペレットホップを投入し、そのまま一週間くらいドライホップしているとのことでした。

Real Ale Festival - tasting session #3
とうとう最後のイベントとなってしまいました。
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今年から会場となったA.Finkl & Sonsは鉄工メーカーとのことです。 その工場の一角のイベントができるような建物での開催となりました。 工場の一角なので少し寂れた感じで、近くには勝鬨橋のような橋もあり、東京で言うところの下町といった所です。

今日は昼間もテイスティングセッションが行われていたのですが、上に書いたブルワリーへ行っていたため、最後のセッションだけの参加です。 入場と同時にもらえるグラスが不足しそうだとのことで、プラスティクのカップで良いと言う人にはグラスの代わりにさらに3枚、合計8枚のビールチケットを配るという措置が取られるほど盛況でした。 用意したビールグッズも少なかったのかTシャツも残り少なくなっていました。 一方ビールは、昼間のセッションで同時に行われたコンペの結果発表があったためか、すでに無くなっている銘柄もいくつかありましたが、ほとんどのビールがまだ残っていました。

会場ではイベントらしいイベントは開催されておらず、唯一抽選で当たった人に開栓をさせるというイベントをやっているところがありました。 辺り一面ビールだらけになる良くわからないイベントでした。

翌日の帰国に備え、少し早くホテルへ戻りました。 これで今回のイベントは全て終了となりました。

今日のビール
今日のブルワリーテイスティングログ

Three Floyds Brewing
イリノイの州境近くインディアナ州のブルワリー。ホップキャラクターの強力かつすばらしいビールを造っている。木曜、金曜の夕方、土曜の午後、工場の一角で$5で3杯テイスティングが出来る。
Calmet Qeen
ケルシュ。ホップキャラクターは強いが、無茶なレベルでは無く、ケルシュとして成立するレベル。苦味も強い。

Alpha King
前日パブで飲んだ物はカスク版。こちらはCo2ケグ版。とても強力なホップキャラクター。渋みも少なくとても優秀な高ホップビール。Three FloydsではPale Aleが他のIPA並みで、IPAはもっとすごい。

Rabbid Rabbit
セゾン。ベルジャンっぽいスパイシーアロマ。アルコホリック。7.5%。

Black Sun
スタウト。グレイニーチョコレートアロマ。渋みはかなりある。ガスが弱めで良好。アフターテイストにチョコレートがかなり強い。

Dread Naught
インペリアルIPA。フェノリックアロマがちょっと感じられる。甘味が強く。アルコホリック。ホップは強力。

Behemoth
バーレイワイン。適度にエイジングされた感じ。それほどホップキャラクターは強力にはなっていない。

今日のRAFテイスティング(Tasting Session)

Pichfork - RCH
ベストビター。エステリ−でホップフレーバーが強い。渋みも強い。

GFB - HopBack
ビター。少しサウファリー。ライトカラー。渋みが強い。

State Street Stout - Santa Barbara Brewing Co.
ドライスタウト。グレイニーチョコレートアロマ。ものすごくドライ。甘味が0。渋みは強い。

S.P.A. - Pizza Port Carlsbad
アメリカンパPA。クリーンなホップアロマ。ホップフレーバ強力。すこし渋いが許容範囲。良く出来ている。

Cawabunga Cream Stout - Pizza Port Solana Beach
ラクトースの入ったスィートスタウト。甘いローストアロマ。ホップキャラクターは無し。カーボネーションレベルが多少高いがスムーズ。

Roaring Red Ake - Bonfire Bistro and Brewery
マイルド。マイルドとしてはフレーバーがかなり強い。

Mild Msannered Mild - Grizzly Peak Brewing
マイルド。これも、マイルドとしては多少フレーバーが強い。しかし飲みやすくバランスしていてビール自体は良く出来ている。

Spotted Dog Pale Ale - Firehouse Restaurant and Brewery
アメリカンPA。少しアセトアルデヒド。カーボネーションが適度でホップ、モルトのバランスがとても良い。

Wingnut - Piece
アメリカンバーレイワイン。かなり甘い。ホップキャラクターは強くない。

今日の買ったびんビールテイスティング

Imperial Indea Pale Ale - Rogue Ale
20Plato 74IBU すごくアルコホリックで強力なホップフレーバーとビタネス。それなりに渋い。

Quelque Chose - Unibroue
チェリーとニッキのにおい、チェリーとニッキのフレーバー。

今日のベスト
SPA - Pizza Port Carlsbad
ホップのアロマが非常に良く、渋味もほとんどなくGood。
Mild Msannered Mild - Grizzly Peak Brewing
やっぱり、マイルドといってもクラシックなスタイルは受け入れられないのだろうか。フレーバーの強いマイルドだけど、とてもバランスが良い。

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