- D.L. Geary Brewing
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メイン州ポートランドのマイクロブルワリー見学の始まりです。
    まず最初はギフトショップに釣られてやってきたD.L.Geary Brewingです。
    
ポートランドはメイン州のマイクロブルワリーの中心的存在のようで、この町の周辺にいくつかのブルワリーが点在しています。
    その中でもD.L.Gearyがあるあたりは、工場団地のようでここに三軒のマイクロブルワリーが存在していました。
    そのうち最初に訪れたのがここでした。
とてもギフトショップがあるとは思えない外観ですが、中に入ってみると雰囲気、ただのビールマニアの部屋と言った感じですがそれらしい部屋がありました。
    パンフレットによるとブルワリーツアーは要予約とのことでしたが、できるかどうか聞いてみたところ、O.K.とのことだったのでさっそくツアーに参加です。 
こちらが仕込みようの設備です。
    手前にマッシュタン二つと奥にケットル二つが見えます。
    ここのブルワリーはだいぶ規模が大きいそうで大きなマッシュタンの容量は50バーレルとのことです。 
ファーメンターは割合大きなブルワリーには珍しくオープンファーメンターを使っていました。
    写真にあるように、中にパイプが通っており、これに水を通すことによって醗酵温度を一定に保っているようです。
    ファーメンターはいくつかあり、昨日だか一昨日に仕込んだというバッチでは高い泡が見られました。 
ビールのラインナップは全てエールで、ツアーの最後には季節醸造のウインター・エールを飲ませてもらいました。
    アルコール度7%という強めのエールでホップをふんだんに使っているようなのですが、全然渋味がなく、非常に良いビールでした。 
 
- Allagash Brewing
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続いてはD.L.Gearyのすぐ近くにあるAllagash Brewingを訪ねました。
    
こちらも本当にただの工場と言った感じですが、入り口には小売店があると書いてあります。
    入ってみるとただカウンターがあって、そこでギフトを売っているだけでした。
    ブルワリーツアーは15時からとなっており、時間までに一時間ほどありましたができるかどうか聞いてみたところ、こちらもO.K.だったのでさっそく見学開始です。
このブルワリーはベルギービールに特化した醸造所で、D.L.GearyやCascobay(次ぎに訪れたブルワリー)に比べるとかなり小規模なブルワリーです。
    醸造システムは一枚の写真に収まるほどの大きさでした。
    マッシングは全て45分程度のワンステップ・インフュージョンで行っているそうです。 
ここでは普通のフォースカーボネーションしたものの他に、ボトルコンディションのビールも造っています。
    750mlのビンでコルク栓を使用しているのですが、そのビン詰め機がこちらです。
    フォースカーボネーション用のビン詰め機が一分間に数十本詰められるのに対してこちらは手作業によるビン詰めとなるそうです。
    ビン詰め時には新しいイーストを一緒に入れ、一週間ほど21℃の部屋でコンディショニングを行い、ビールに炭酸を溶け込ませるとのことでした。 
ツアーの終わりにボトルコンディションのモノと、フォースカーボネーションのモノと両方飲ませてくれました。
    全く同じバッチだというのに全然違うビールという感じで、ボトルコンディションの方がはるかに良いビールに感じられました。 
 
- Cascobay Brewing
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その次はAllagash Brewingの前にあるCascobay Brewingです。
    
先程のAllagash Brewingとは道を挟んだ正面に位置しています。
    こちらも結構大きなブルワリーで、外には大きなサイロが置いてありました。
    ビールを片手にさっそくツアー開始です。
こちらが醸造システムです。
    一回の仕込み量は20バーレルですが、ファーメンターが40バーレルなので段掛けで仕込んでいるそうです。
    写真には写っていませんが、ひとつ80バーレルの醗酵タンクがあり、それを使って仕込むときには4回の段掛けを行うとのことでした。
    朝3時くらいから始めて夜の10時過ぎまでかかる、非常に大変な作業だそうです。 
事務所の奥にはテイスティングルームがあり、何とビアエンジンまで置いてありました。
    ビールのラインナップは全て把握しきれませんでしたが、ラガーからエールまで一通りのビールを造っているようです。 
 
- Gritty McDuff's
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昼食に入ったのは街中にあるブルーパブでした。
    
このブルーパブはポートランドの街中にあり、先程の工場団地からは自動車で20〜30分くらいで到着しました。
    港が目の前にあるような所で、自動車から降りると非常に海臭い匂いが漂っていました。
    港町に来たという雰囲気にさせてくれます。
    (西千葉でも海臭い日はあるけど何となく。)
店内は薄暗く、バーという感じです。
    カウンターの上にはマグカップがたくさん吊るされていました。
    カップやグラスをキープしておくバーはたまにありますが、それなのでしょうか。 
店に飾られていたエンブレムを見ると、ビールは地下で造っているということで醸造設備などは全く見られませんでした。
    シカゴのReal Ale Festivalで賞を取ったということで、非常に期待していたのですが、フルーツネクターのようなアロマがありいまいちという感じでした。
    なお、賞を取ったというScottish Aleは季節醸造ということで現在はありませんでした。 
クラムチャウダーは非常に緩く、スープのような感じでした。
    ジャガイモが皮ごと入っており、そのせいか非常にかび臭いものでした。 
 
- Great Lost Bear
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最後はポートランドで一番タップがたくさんあるらしいビアバーで締めくくりました。
    
    
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 ここまででだいぶ飲み疲れていたのですが、回ったブルワリーの人が必ず勧めてくれたビールバーで締めくくることにしました。
    ここには50以上タップがあり、メイン州の名だたるビールはほとんど全て揃っているようです。
パイントグラスのつもりで注文したところ、月曜日と火曜日はハッピーデイということで、同じ値段で倍くらいある大きなグラスでのサービスでした。
    普段ならラッキーとばかりに思って飲み干してしまうところですが、1/5くらい飲むのがやっとで、最後は水を飲んでいました。 
 
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|  |  | 今日のビール |  
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	|  |  | 今日のブルーパブテイスティングログ  
	 
	
		|  | Gritty's McDuff ポートランドの町中にあるブルーパブ。
 
		Portland Head Light Pale Ale
		パイナップルアロマ、渋い。DMSがつよい。モルトの甘さがきつい。アセトアルデヒドがきつい。
 
 
		Best Bitter (Cask)
		かびのようなにおいとアセトアルデヒド。フレーバーにアセトアルデヒド多。
 
		Black Fly Stout
		ナッティな、粘土のようなグレインのアロマ。ドライでスムーズ。アセトアルデヒドかなり。ニトロっぽい泡。
 
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	|  |  | 今日のビアパブテイスティングログ  
	 
	
		|  | Great Lost Bear ポートランドの町中にあるビアパブ。かなり有名らしく、ブルワリーツアーでそこの名前が良く出る。広告によると50タップあるとのこと。
 
		Sheepscot Valley Boothby Special Bitter Pale Ale (Cask)
		Samuel Adams High Hop IPA (Cask)というのがあって、ぜひSam Adamsのカスクを試したくてオーダーしたら品切れ、変わりにSheepscot Valley Boothby Special Bitter Pale Ale (Cask)にしたら、これも最後の0.7杯くらいしかなく、とても、こなっぽいビールだった。甘い。カラメルのキャラクター。
 苦味はすくない。モルティー。
 
 
		Geary's Pale Ale (Cask)
		ホッピーでアセトアルデヒドがあって、とてもイギリス風ペールエール。なかなか好ましい。
 
		Gritty McDuff's Halloween Ale (Cask)
		ESBらしい。アロマにソルベントライクなエステル、アルコホリック。強烈に甘い。
 
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	|  |  | 今日のブルワリーツアーテイスティングログ  
	 
	
		|  | D.L. Geary Brewing Co. ポートランドの郊外にあるブルワリー、オープンファーメンターが印象的。
 
		Hampshire Special Ale
		クリーンなホップアロマ。ホップフレーバー。アルコホリックなキャラクター。(冬の季節ビール)とてもクリーンなビール。瓶がなかったので、ボトリングタンクから注いでくれた。
 
 スーパーで瓶詰めを買ったので違いが楽しみ。
 
 
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		|  | Allagash Brewing Co. Gearyのすぐ近くにあるブルワリー。ベルギー風ビールのメーカー。
 
		White
		ベルジャンホワイト。とてもバランスの良いビール。
 
		Double (Bottole Condition)
		ここにはボトルコンディション版と通常(フォースカーボネーション)版のDoubleがあって、ボトルコンディション版はコルク栓。甘過ぎず、アルコホリック、バランスのいよいビール。
 
 通常版はエイジングキャラクターがまったくというほどない。たぶん、かなりエイジングすればとてもすばらしくなるはず。
 
 
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		|  | Casco bay Brewing Co. これも他2件のすぐそばにあるブルワリー。テイスティングルームがあるということで行ってみたあら、どちらかというと、従業員のランチルーム化していた。
 
		Salty Pete's Peg Leg Ale
		地元のホッケー?チーム「パイレーツ」のタイアップビール。
 とてもトースティなキャラクターのビールですこし甘いがバランスの良いビール。
 
 
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|  |  | 今日のベスト |  
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Double (bottle conditioned) - Allagash Brewing Co.
全く同じバッチのフォースカーボネーションとは偉い違い。ボトルコンディションは偉大なのかも。
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